世界一有名な飲み物
コーラを知らない人はいないと言ってもよいくらい、老若男女に人気の飲み物です
CMでもキャッチ―なフレーズと軽快な音楽に合わせて、頻繁に放映されていますね
「コーラ」という言葉で以下2つの商品を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか
- コカ・コーラ
- ペプシコーラ(ペプシ)
今回は、普段何気なく飲んでいる2つのコーラについてコカ・コーラとペプシコーラの成分をはじめ、
カロリーやカフェインの違いや誕生の歴史、名前の由来について徹底的に比較してみました
また、それらに加えて、コカ・コーラ社とペプシコ社の概要や
両社のコーラを巡る壮絶なコーラ戦争の歴史についてもまとめてみました
コカ・コーラとペプシコーラ~カロリーやカフェインを徹底比較~
早速ですが、コカ・コーラとペプシコーラを比較した表が以下となります
結論としては、コーラの成分はほとんど違いがありませんでした
特に原材料については表記上は全く同じで、含有量の割合が異なる程度ですね
それぞれ詳細に見ていきます
成分(原材料)について
コカ・コーラとペプシコーラ、2つとも成分は共通しており、
糖類、カラメル色素、酸味料、香料、カフェインの5つの成分から作られているようです
それでは全く同じかと言うと、そうではありません
含有量の割合が異なっています
成分(原材料)は、一般的に含有量が多い順に表示しています
そのため、コカ・コーラとペプシの成分(原材料)の違いに着目すると
ペプシコーラの方がコカ・コーラよりも香料の占める割合が多いことが分かります
改めて香りに意識を向けてコカ・コーラとペプシコーラを飲み比べると
ペプシコーラの方が鼻に抜けるような香りが若干強いような気がしますね
カロリーについて
コカ・コーラ、ペプシコーラ、それぞれのカロリーは以下となります(100mlあたり)
- コカ・コーラ:45kcal
- ペプシコーラ:48kcal
100mlあたりのカロリーは、コカ・コーラが45kcalに対してペプシコーラが48kcalです
非常に僅差ではありますが、カロリーはペプシコーラの方が少ない結果となりました
(100mlのカロリーの差が3kcalであるため、ほぼ同じと考えても良いような気もします)
つまり、ペットボトルのコーラ1本分(500ml)のカロリーは
コカ・コーラが225kcalで、ペプシコーラが240kcalということですね
カフェインについて
コカ・コーラ、ペプシコーラ、それぞれのカフェインは以下となります(100mlあたり)
- コカ・コーラ:10mg
- ペプシコーラ:10mg
100mlあたりのカフェインはコカ・コーラ、ペプシコーラともに10mgであり、差はありませんでした
ちなみに、コーヒー100mlに含まれるカフェイン量が60mgですので
コーヒーと比較すると1/6程度ですね
ペットボトル(500ml)1本のカフェイン量は
コカ・コーラが50mgで、ペプシコーラが50mgとなります
カフェインの1日の摂取量の目安は以下となります
- 1日400mg(妊婦や授乳中の方は1日200mg)まで
カフェインの1日の摂取量は、目安として400mg(妊婦や授乳中の方は200mg)までとなります
(根拠について、結構しっかり調べた結果、思ったより文章のボリュームが多くなってしまったため、この項目ではなく「おまけ」の項目(一番最後)に記載することにしました)
コーラで換算すると、1日に500mlペットボトル8本(妊婦の方、授乳中の方は4本)となります
毎日500mlペットボトル8本飲む方は稀だと思いますので、あまり気にしなくても良さそうです
コカ・コーラの歴史~ザ コカ・コーラ カンパニー~
コカ・コーラは、1886年にアメリカのジョージア州アトランタにて
薬剤師のジョン・S・ペンバートン博士が発明したものであると言われています
最初は薬として発売されていました
この飲み物を「コカ・コーラ」と命名したのはフランク・M・ロビンソンであり、
ペンバートン博士の経理業務を行っていた方のようです
ロビンソンがメニューとして掲載するために「コカ・コーラ」と書いた筆跡が
コカ・コーラのロゴとして現在としても使用されています
日本に上陸したのは1919年(大正8年)です
日本において本格的な製造が始まったのは1949年で、
1957年(昭和32年)には、現在の日本コカ・コーラ株式会社の母体が誕生し現代に繋がります
コカ・コーラの名前の由来~コカの葉とコーラの実、ではなく語感がいいから?!~
コカ・コーラの名前の由来は諸説あります
有名なのは、コカの葉(コカインの成分含む)とコーラの実を原材料に使っていたことによる説です
(その後、コカインの成分は除去されたものを販売しています)
しかし、日本コカ・コーラは真っ向からこの説を否定しています
Q:「コカ・コーラ」の名前はコカインのコカからついたと聞いたのですが、本当ですか?
A:いいえ、ちがいます。「コカ・コーラ」の名前とコカインは一切関係ありません。語感がいいということで、“コカ・コーラ”という名前がつけられました。引用元: 日本コカ・コーラHP「よくある質問」より
語感がいいから付けたということです
てっきり有名な説がコカ・コーラの名前の由来だと思っていたのですが、、
「いいえ、ちがいます。」という一文に、強い思いが込められていると感じるのはフリだけでしょうか
ザ コカ・コーラ カンパニーについて
一方、アメリカでは1892年にザ コカ・コーラ カンパニー(ティッカーシンボル:KO)が誕生します
時価総額は約26兆円であり、超巨大企業ですね
ちなみに、日本の時価総額ランキング1位のトヨタ自動車が時価総額約25兆円です
配当利回りが約3%であり、世界で最も有名な投資家の1人であるウォーレンバフェットが
永久保有銘柄として保有し続けている銘柄の一つです
投資家から見る企業の印象としては、
ウォーレンバフェットの永久保有銘柄という印象の方が強いかもしれませんね
特質すべきは、連続増配年数が50年以上ということです
信じられないことに、半世紀以上一度も減配することなく増配し続けている企業です
増配できるということは、如何なる状況でも常に利益を生み出し続ける
強靭な経営基盤があってこそ成せる業であることは意識しておきたいところです
投資銘柄としても魅力のある企業ですね
-
- 時価総額 :26兆円
- 配当利回り :約3%
- 連続増配年数:50年以上(?!)
ペプシコーラの歴史~ペプシコ~
ペプシコーラは、1898年にアメリカのノースカロライナにて
薬剤師キャレブ・ブラッドハムが発明したものであると言われています
当初は、消化不良の治療薬として発売していたようです
コカ・コーラが1886年に発明されているので、コカ・コーラとペプシコーラの歴史を比較すると、
ペプシコーラはコカ・コーラが発明された12年後に誕生したことになりますね
いずれも当初は薬として発売されていたことは興味深いです
日本に上陸したのは1947年であり、一般販売は1956年(沖縄は少し早く、1954年)からです
コカ・コーラが日本に上陸したのが1919年でしたので、コカ・コーラの登場から
約30年も時間が経過していますが、本格的に日本で発売を行ったのはほとんど同じ時期ですね
その後、1998年にサントリーがマスターフランチャイズ権を取得したことに伴い、
以降はサントリーが日本マーケティングおよび製造・販売を行っています
ペプシコーラの名前の由来~~消化酵素ペプシンとコーラナッツ~
ペプシコーラの名前の由来は、消化酵素のペプシンとコーラナッツに由来しています
消化酵素ペプシンが使用されていたから、消化不良の治療薬として発明されたんですね
Q:『ペプシ』のネーミングの由来を教えてください。
A:『ペプシ』のネーミングの由来は、消化酵素の「ペプシン」から名付けられました。
1898年に誕生したペプシコーラは、米国ノースカロライナの薬剤師キャレブ・ブラッドハムが調合した消化不良の治療薬がルーツです。
主にコーラナッツ、バニラビーンズ等を原料にした飲料として薬局で製造、販売されていました。引用元: サントリー「お客さまセンター」より
ペプシコについて
ペプシコHPより
1965年にスナック会社のフリトレーを傘下に収めるかたちで
現在のペプシコ社(ティッカーシンボル:PEP)を設立しました
時価総額は約23兆円です
ザ コカ・コーラ カンパニー(ティッカーシンボル:KO)が時価総額は約26兆円なので、
KOとPEPで時価総額を比較するとKOに軍配があがりますが、どちらも超巨大企業です
ペプシコの配当利回りは約3%であり、ザ コカ・コーラ カンパニーと同じ水準です
さらに、連続増配年数も40年以上であり、
ザ コカ・コーラ カンパニーの50年以上には及ばないものの凄まじい記録を築き上げています
ザ コカ・コーラ カンパニー同様、強靭な経営基盤があり
安定したキャッシュフローを生み出す事業を有しているからこそできることですね
-
- 時価総額 :23兆円
- 配当利回り :約3%
- 連続増配年数:40年以上(?!)
コーラ戦争~コカ・コーラvsペプシコーラ~
子どもから大人まで絶大な人気を誇るコーラですが、
実はコーラの覇権を巡って戦争が行われていたことを知っていますか
戦争と言っても弾丸が飛び交うようなものではなく、
コカ・コーラ社とペプシコ社によるコーラの覇権を巡る広告合戦のことです
通常、広告と言えば自社製品の宣伝を行いアピールを行うのが一般的ですが
コーラ戦争では、他社製品と自社製品を比較して自社の方が優れていると露骨にアピールしていました
(マーケティングにおけるポジショニング戦略と言えなくもありません)
特に顕著だったのが、後発であるペプシコ社が行ったペプシチャレンジです
後述しますが、ペプシチャレンジに端を発し、ペプシスタッフというキャンペーンを経て
ペプシコ社は絶対的な王者であるコカ・コーラ社を一時王座から引きずり落としています
ペプシチャレンジ~圧倒的なブランド力への対抗策~
ペプシコは、コカ・コーラ社のコーラが覇権を取っている状況を分析し、
味覚よりもコカ・コーラ社のブランド力による影響が大きいという仮説を立てました
コーラ先駆者であるコカ・コーラ社に対抗を試みますが
ブランド力では足元にも及ばないことは明白でした
そこで考えたキャンペーンがペプシチャレンジと呼ばれるものです
これは、目隠した状態でコーラを試飲して貰い、どちらが美味しいかを選ぶというキャンペーンです
ユーザーに対してブランド名を伏せた状態で「A社のコーラ」と「B社のコーラ」として試飲して貰うため、ブランド力による影響を排除して、純粋な味覚のみで勝負できると考えたのでしょう
この作戦は大成功を収めました
多くの人がペプシコーラを選ぶ結果となったのです
そして、大変興味深いのが、一度ペプシコーラを選んだにも関わらず
目隠しをしない状態(ブランド力の影響がある場合)には、コカコーラが選ばれたのでした
如何にブランド力が影響しているかが分かりますね
現在でも、多くの大企業が同じ製品を何度も繰り返しCM等で宣伝しているのは
ブランド力が消費者に与える影響を考えてのことだと分かります
ペプシスタッフ~ペプシを飲んで商品(スタッフ)を貰おう~
缶や瓶についているペプシポイントを集めることで、様々な商品(スタッフ)と引き換えられるというキャンペーンです
生活用品など幅広い商品が用意され、消費者はこぞってペプシコーラを飲むようになりました
ペプシコはこの作戦でも大成功を収めます
ペプシチャレンジやペプシスタッフの宣伝効果の影響により、
なんと絶対的な王者として君臨していたコカ・コーラを一時王座から引きずり落とすことに成功しました
アトランタオリンピックでは、コカ・コーラよりも販売数で上回ったのです
コカ・コーラの反撃
コカ・コーラ社はニューコークという新フレーバーを発売するも失敗に終わり、
クラシックと言う原点回帰の商品により王座を取り戻します
新商品による攻勢ではなく、原点回帰により反撃する点がコカ・コーラの持つ影響力を物語っていますね
コーラ戦争は現在も続いている?!
令和となった今でも、水面下では戦争が行われています
有名人を多く起用したCM、様々な趣向を凝らしたキャンペーン、
今でも覇権を巡ってマーケティング戦略が練られ、実行されています
何もコーラに限った話ではないですが、多くの業界で王者と挑戦者による戦いは繰り広げられていますね
まとめ
今回は誰もが知っている飲み物、コーラについてコカ・コーラとペプシコーラの成分をはじめ、
カロリーやカフェインの違いや誕生の歴史、名前の由来について徹底的に比較してみました
結果は、以下の通りです
コカ・コーラとペプシコーラのカロリーの違い
- コカ・コーラ:45kcal
- ペプシコーラ:48kcal
コカ・コーラとペプシコーラのカフェインの違い
- コカ・コーラ:10mg
- ペプシコーラ:10mg
コカ・コーラとペプシコーラの誕生の歴史
- コカ・コーラ:1886年に発明
- ペプシコーラ:1898年に発明
コカ・コーラとペプシコーラの名前の由来
- コカ・コーラ:コカの葉とコーラの実、ではなくて語感がいいから?!
- ペプシコーラ:消化酵素ペプシンとコーラナッツを使用していたから
成分は含有量の占める割合が異なるものの、表記上の内容は同じことが分かりました
また、コーラを生み出した超巨大企業、ザ コカ・コーラ カンパニー(KO)と
ペプシコ(PEP)について時価総額と配当利回り、驚異の連続増配年数を紹介しました
投資対象としても非常に魅力的な銘柄であることが分かりました
-
- 時価総額 :26兆円
- 配当利回り :約3%
- 連続増配年数:50年以上(?!)
-
- 時価総額 :23兆円
- 配当利回り :約3%
- 連続増配年数:40年以上(?!)
普段コーラを飲むときに、発明の歴史やコーラ戦争のことを思い浮かべて味わうと
今までよりも深く味わうことができるような気がしますね
また、ペプシチャレンジを知っていると、無性に試してみたくなります
目を閉じた状態でそれぞれのコーラを改めて楽しんでみたいです
ではではっ
おまけ~カフェインの効能と1日の摂取量の目安について~
カフェインは1日どのくらい摂取してよいのか、目安や基準を調べてみました
調べるうちに、内容のボリュームが多くなってしまったので、おまけとして以下に記します
結論としては、成人は1日400mg(妊婦や授乳中の方は1日200mg)までというのが一つの目安になりそうです
カフェインの効能
よく知られているカフェインの効果は覚せい作用です。カフェインの覚醒作用により、頭をすっきりさせて集中力を高める効果があります。また、利尿効果があり、体内の老廃物の排出を促進させる効果があります。他にも、中枢神経を刺激して、自律神経の働きを高めたり、運動能力を向上させたり、心臓の筋肉の収縮力を強化させたりするなど、コーヒーに含まれるカフェインは、多彩な効果をもっています。
引用元: 公益財団法人長寿科学振興財団より
カフェインの1日の摂取量の目安
一方で、カフェインの過剰摂取は問題となります
カフェインを1日にどのくらいまで摂取してよいのか参考までに調べてみました
(厚生労働省は、個人差が大きいということから明確な量が記載されていなかったため、世界各国の基準を参考として記載します)
成人は、1日400mg(妊婦や授乳中の方は1日200mg)までというのが一つの目安となりそうです
(コーラで考えると、500mlのペットボトル8本分が相当します)
あくまで目安であり、また個人差も大きいため、ご自身の体調と相談することが肝要です
以下、参考までにカフェインの1日の摂取量の目安や基準、考え方について
言及されている世界各国の資料をまとめておきます
共通して、妊婦や胎児に与える影響は明確に分かってはいないと前置きがされています
カフェインに関する各国の基準
米国(保健福祉省(DHHS)及び農務省(USDA))
健康な大人 1日当たり400 mg
参照: Scientific Report of the 2015 Dietary Guidelines Advisory Committeeより
欧州食品安全機関(EFSA)
・妊婦を除く大人 1日当たり400 mg
・妊婦及び授乳婦 1日当たり200 mg参照: Scientific Opinion on the safety of caffeine EFSA Journal 2015;13(5):4102より
カナダ保健省(HC)
・4~6歳 1日当たり45 mg
・7~9歳 1日当たり62.5 mg
・10~12歳 1日当たり85 mg
・妊婦や授乳婦 1日当たり300 mg
・健康な大人 1日当たり400 mg
WHO
・妊婦 コーヒーの場合、1日あたり3~4カップ
参照: Healthy Eating during Pregnancy and Breastfeeding. WHO, 2001より
厚生労働省
厚生労働省としては、上記に紹介した各国の水準を紹介しつつ
具体的な摂取量については明言されていませんでした
カフェインを一生涯摂取し続けたとしても、健康に悪影響が生じないと推定される一日当たりの摂取許容量(ADI:Acceptable Daily Intake)については、個人差が大きいことなどから、日本においても、国際的にも設定されていません。
引用元: 厚生労働省HPより
紅茶や緑茶などのカフェイン量はどのくらい
参考までにコーヒーや緑茶などのカフェイン量は以下となります
コーラのカフェインが100mlあたり10mgなので、相対的に少ないように感じられますね
玉露は160mgとなっており、ダントツでカフェインが多いです
おまけのまとめ
カフェインについて、効能や1日どのくらい摂取してよいのか目安をまとめました
成人は1日400mg(妊婦や授乳中の方は1日200mg)までという数字が一つの目安となりそうです
あくまで目安ですので、体調と相談しながら気を付けていきたいですね
ではではっ
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