暴落を予想するのはハードルが高い
暴落を予想できるのかについて、意見が分かれるところではないでしょうか
有名な理論では、予想できないとする論調のブラックスワン理論と、予想できるとする論調のドラゴンキング理論があります
個人的には、しっかりと事象を把握することに努めればドラゴンキング理論で主張されているように予兆を捉え対処することができると思っています
しかし、です
机上の理論では確かにそうなのですが、現実的に世界中で起こるすべての事象に対してアンテナを張ることは不可能で、そう考えると現実的にはブラックスワン理論(暴落は突然訪れる)のスタンスを取らざるを得ないですね
では、暴落は防げないことを前提として、どのように戦略を立てていけばよいのでしょうか
暴落してから市場が回復するまでの戦略の立て方
暴落をしてからの戦略の取り方としては、以下2つの戦略が考えられます
- ひたすら定期的に買い増しする
- 暴落してから市場が回復するタイミングを計る
それぞれ説明していきます
ひたすら定期的に買い増しする
投資戦略の王道ですね
長期的な視点で考えた場合、この戦略に勝る方法は無いと断言してしまってもよい気がします
ある意味機械的に買い増しを行うことで、情報の渦に飲み込まれることなく精神衛生上もよいと思います
未来のことは誰にも分からないから、いつ何が来てもいいように愚直にコツコツ買い増しするということです
暴落してから市場が回復するタイミングを計る
王道の投資戦略は上述したような定期的に買い増しを行っていくことに尽きるのですが、そうはいっても少しでもうまくやりたいと思ってしまうのが人間の性です
王道戦略の定期買い増しを行ううえで、投入資金に少しだけ重み付けをすることで投資に対する楽しみが増えるように思います
ちなみに、タイミングを見極めて1点集中で資金を投入していくというのは、正直おすすめできません(ある意味、投資ではなくギャンブルに近いですね)、あくまで定額買い増しする際の重み付け程度に留めることが肝要です
市場が回復するタイミングを計る一つの指標として、VIX指数というものが挙げられます
VIXとは、Volatility Index(ボラリティ・インデックス、直訳すると変動指数)の略です
S&P500のオプション取引の値動きを基に算出している指数で、恐怖指数といったりします
簡単に言うと、投資家が現在の市場に対してどのくらい恐怖を感じているかを測る指標です
指数の値が高いと投資家の多くが市場は今後大きく変動するのではないかと考えているということです
VIX指数の推移を以下に示します
何も起きていない平時の際は、VIX指数はおおよそ10~20を推移しており、何か市場に対して不安要素が発生するとVIX指数は30を超え始めます
ちなみに、過去の歴史を振り返り何とかショック時のVIX指数を記載してみました
2008年 リーマンショック 89.5
2015年 チャイナショック 53.3
2020年 コロナショック 85.5
30を超えるとパニックを表していると言われる中で、チャイナショックでは50近く、リーマンショックとコロナショックでは80を超えています
市場が大混乱になっている様子がVIX指数からも読み取ることができますね
まとめ
VIX指数を知ることで、何となく市場の状況を読み取れるようになると思います
VIX指数が30を超え始めたら警戒するなどして、定期買い増しの金額に対して重み付けを行うことで投資の楽しみが増えるように思います
参考になれば嬉しいです
ではではっ