【時間を考慮した投資戦略】人生の体感速度は年齢の逆数に比例する

年を取るごとに1年が早く感じる

なんだか昔よりも時間が経つの早く感じるなぁ

時間が経つのが早く感じる感覚、何となくみなさんも感じることはないでしょうか

小学生だった時を思い返してみると、夏休みの1カ月は1カ月とは思えないほどとても長く感じましたが、今は1カ月なんてあっという間に過ぎてしまいます

今年も気付けば全体の3分の1を終えようとしています

光陰矢の如しということわざがあるくらいですから、昔の人も同じように感じていたようですね

ジャネーの法則

実は、この年を取るごとに時が経つのが早く感じることは法則化されています

ジャネーの法則(ジャネーのほうそく)は、(中略)主観的に記憶される年月の長さは年少者にはより長く、年長者にはより短く評価されるという現象を心理学的に説明した。ジャネの法則とも表記する。
簡単に言えば生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢の逆数に比例する(年齢に反比例する)と主張したものである。

つまり、数式で表すとy=1/xということです(y:体感速度、x:年齢)

これは非常に示唆に富む数式です

人生の時間経過が関数の面積で表されることを意味するため、上式を積分するとy=㏒xとなります

この式は結構衝撃的な意味があります

例えば、5歳から20歳の間に感じた時間経過は、20歳から80歳までの時間経過の感覚と同等であるということを意味しています(計算方法は省略します)

若年期の過ごし方の重要性について感覚的に大事であると言われていますが、定量的に説明するとより説得力が増しますね

5歳から20歳までの15年間に、20歳から80歳までの60年間分に相当する密度の期間を過ごしているということです

定年から人生を終えるまでの期間は小学校3年生から6年生の間と同等

さらに言えば、定年する年齢を仮に60歳として人生を80歳で終えるとします

その場合、定年後に与えられる時間は小学校3年生から6年生の間と同等程度の時間経過となります

あっという間に人生が終わってしまうと想像できます

定年したら第二の人生をとか余生を楽しむとか、人によって色々イメージはあると思いますが想像以上に体感する時間は少ないようです

できれば体感する時間の密度がまだ濃い期間に人生を楽しんでいきたいですね

定年後の生活に過度な期待は持たない方がよさそうです、体感的にはすぐ終わることが予想できます

資産形成期と資産形成完了後に楽しむ期間とのバランス

上述したことを踏まえて、改めて投資に関して考えてみましょう

投資における最適解の1つはS&P500ETF(例えばVOOなど)等にインデックス投資を行い長期的に時間をかけてゆっくりじっくり資産形成を行うというものです

投資における王道といえ、長期的に積み立てることによる時間分散により、確実にリスクを低減させつつ着実にリターンを得ることができます

しかし、です

たしかに資産は形成できるのですが、果たして資産形成が完了する頃、私たちにはどのくらいの時間が残されているのでしょうか

仮に60歳に資産形成が完了した場合、残された時間は小学校3年生から6年生程度の体感時間しか残されていないのです

そう考えると、資産形成完了後の人生をそれなりの期間を設けて楽しむためには、資産形成を完了する期間を早める必要があるようです

非常に悩ましい問題ですね

フリはある程度リスクを覚悟で個別銘柄に集中投資をして資産を拡大していき、徐々にインデックス投資に移行することで資産形成期を短縮することを目指しています

【資産拡大期】⇒【移行期】⇒【安定・利回り重視】のイメージです

具体的には資産が1,000~2,000万円程度になるまではインデックス投資への積立投資と並行して、個別銘柄へ積極投資を行い資産を拡大していき、徐々にインデックス投資の割合を増やしていきます

まとめ

投資を行うにあたり、金額の他に自分自身に残された時間も考慮する必要があります

意識しないと忘れがちな観点であり、ついつい体力も気力も現状をいつまでも維持しているというあり得ない設定になりがちです

悲しいですが、体力も気力も衰えていくことを加味して投資戦略を考えることで、より現実に即した戦略を考えられると思っています

参考になりましたら嬉しいです

ではではっ