配当金、それは生活や人生を豊かにしてくれる不労所得
投資を行ううえで、モチベーションの1つになるのが配当金の存在です
企業が経営を行うことによって得られた利益の一部を株主は企業のオーナーであることから
労働することなく享受できるのです、いうなれば真の不労所得とも言えます
手にした配当金で、生活水準を上げて豊かに暮らすことや旅行などの娯楽に使ってもいいですね
はたまた複利の力を知っている方は、消費に回さず配当金を投資資金に回すことで、
雪だるま式に配当金を増やしていくことも視野に入るのではないでしょうか
いずれの使い方も、人生を豊かにしてくれる要素に成り得ます
今回は配当金の魅力について、以下3つの隠れた副次効果を紹介していきます
- 暴落局面における衝撃緩和装置(ショックアブソーバー)
- 上昇局面における加速装置(アクセラレーター)
- 投資家心理の精神安定剤
実際の株価チャートでそれぞれ説明していきます
以下はS&P500指数と配当貴族指数(配当金を25年以上連続増配している企業群で構成)を比較した表です(どうでもいいのですが、配当貴族ってなんかウソみたいな名前ですよね・・w)
衝撃緩和装置(ショックアブソーバー)としての性質
昨今のコロナショックによる市場の大暴落でパニックになっている方も多いかと思います
しかし、配当金に注目すると捉え方が変わってきます
何故かというと、暴落により株価が下がるということは、すなわち配当金の利回りが大きく上昇することを意味しているからです
配当金重視の方は、むしろ配当利回りが上昇する暴落期間を楽しんでいるように思います
こうした投資家が一定数存在することから、配当金を出している企業の株価は大きく下がりにくく
一時的に下がっても利回りの上昇が割安感に繋がるため、すぐに株価を戻す傾向があります
上述した表から暴落時に着目したものが以下となります
S&P500指数の下落率に比べて配当貴族の方が若干落ち込みが緩やかであり、配当金が衝撃緩和装置として株価に寄与していることが読み取れます
配当利回りが目に見えてぐんぐん上昇していけば、投資家心理として
株価の下落よりも利回りの上昇が割安感に繋がるからであると考えられます
つまり、配当金は暴落時における衝撃緩和装置としての役割を果たしているといえそうです
加速装置(アクセラレーター)としての性質
暴落局面を抜けると、一転して上昇局面となることが往々にしてあります
配当金は上昇局面でも重要な役割を担います
暴落時にも安定して配当金を創出するため、その配当金を元手にして暴落期間中に割安な株価でさらに買い増すことが可能になるのです
こうして暴落時に割安な株価で買い増すことで、株価上昇局面ではリターンの加速装置として大きく貢献します
先ほどの表を用いて、今度は上昇局面に着目していきましょう
暴落局面を抜けて上昇局面に差し掛かると、配当貴族指数はS&P500指数を大きくアウトパフォームしていることが読み取れます
そして、注目すべきは暴落局面を乗り越えるたびにリターンの差が拡大していることが分かります
これは配当貴族が創出する配当金が、暴落時には衝撃緩和装置として下落率を抑えつつ、暴落期間中に配当金により割安な株価でさらに多くの株式を買い増すことが可能となり、上昇局面に転じると、配当金による買い増しで増加した株式がリターンの加速装置として機能し最大化が図られるためです
投資家心理の精神安定剤
さらに、配当金は副次的な効果として投資家の精神安定剤の役割を担います
実際に運用する際、リターンを毀損する一番要因として投資家心理が挙げられます
人間はいくら頭で理論武装しても、いざ実際に大暴落が起きるとパニックになってしまうのです
これは人間である限り避けられないのですが、配当金は一種の精神安定剤としての効果が期待できます
暴落局面でも配当金を安定して受け取っていれば、いずれ訪れる上昇局面までの暴落期間を
期間限定のバーゲンセールと捉えて、暴落局面で枯渇しがちなキャッシュを配当金で補い買い増しを行うことができます
買い増しを行うことにより、配当金の増加を実感しやすく悲観を払拭することができるのです
まとめ
配当金は生活や人生を豊かにするだけでなく、副次的に衝撃緩和装置・加速装置・精神安定剤としての効果を有することを説明しました
歴史を振り返ることである程度未来を予測することができます
例えば上述したように過去起きた事象を知った今、もし次にとんでもない大暴落が来ても
いつかは上昇局面に転じるだろうと期待を持つことができますね
そう考えれば、暴落期間は期間限定のバーゲンセールと捉えることができます
一緒に投資を楽しんでいきましょうね
ではではっ