【日本最強のプラットフォーマー】日本取引所グループ(JPX)は株主優待込みの配当利回りが優秀【実質独占企業】

実質的な独占企業~「東証」というプラットフォームに投資をする~

日本には多くの企業が上場し、株式会社というかたちで事業を行っています

上場する目的の多くは、資金確保と知名度の向上ということが多いですね

企業同士がしのぎを削って競争を行うことで、商品やサービスの質が向上する側面があり
時代とともにより良いものが生み出されています

競争に勝って覇権を握る企業もあれば、そうではない企業も多く存在します

過去の歴史を振り返ると、永遠に勝ち続ける企業は存在せず、時代時代で栄枯必衰を繰り返していることが分かりますね

しかし、極々一部の企業には「独占」という特権とも言うべき恵まれた環境に身を置き
競争をせずに事業を行っていることも事実です

今回は、競争に晒されることのない「独占」という特権を有する一握りの企業のうち
日本最強のプラットフォーマーとも言うべき、日本取引所グループ(JPX)を紹介します

先に書いておきますが、特筆すべきは営業利益率が驚異の50%超えということです

異次元の利益率からも日本最強のプラットフォーマーの片鱗を垣間見ることができます

以下の記事にて、永久保有銘柄候補を5つ挙げていますが
日本取引所グループも十分に永久保有銘柄の資質を有していると考えています

何故、永久保有銘柄候補の5つに入れなかったのかと言うと、
上記の記事で紹介した5つの銘柄の方が配当利回りが優れているからです

日本取引所グループも株価が暴落したタイミングを見計らって、積極的に買い増ししたい銘柄です
(株価暴落時に買い増ししたい永久保有銘柄候補の一つです)

日本取引所グループの概要~多くの企業には栄枯必衰があれど、「東証」は今後も存続していく~

日本取引所グループは、東京証券取引所(いわゆる「東証」)のほか
大阪取引所、東京商品取引所等を傘下に持つ企業です

簡単に説明すると、東証を運営している会社ですね

「東証」は投資家であれば誰でも一度は聞いたことがあると思いますが、
それを運営する企業が存在することは意外と知らない方の方が多いかもしれません

冒頭で栄枯必衰の話をしましたが、これは日本取引所グループ(JPX)には当てはまりません 

何故ならば、時代時代で新しく生まれる企業や、逆に去っていく企業はありますが
「東証」そのものは存続していくことが考えられるからです

ビジネスモデルについて

日本取引所グループの事業について、イメージが付かない方が多いかもしれません

以下に事業やビジネスモデルについてまとめてみました

日本取引所グループの事業概要

上の図は日本取引所の事業を説明した資料です

株式などの有価証券等に関する総合的なサービスを提供しています
上場、売買、清算・決済から情報配信まで、包括的に事業を行っていることが分かります

つまり、東証に上場する企業、すなわちほとんどの企業は
日本取引所グループと何かしらのかたちで関わっているということですね

極端に言うと、日本取引所グループを介さないと東証に上場して事業を行えないと言えます

このことからも、日本取引所グループは実質的な独占企業であり、
日本最強のプラットフォーマーであると言える
のではないでしょうか

日本取引所グループのビジネスモデル

日本取引所グループのビジネスモデルが非常に分かりやすくまとめられています

上場企業と投資家、あるいは証券会社の仲介役と言ったところでしょうか

上場はもちろんのこと、情報配信なども日本取引所グループを介して行われているため
投資家にとっても、投資を行うにあたり必要不可欠な存在であることが分かります

収支の内訳について

上の図は、多岐に渡る日本取引所グループの収益を項目別に示したものになります

取引関係が約4割と最も多い割合であり、続いて清算関連、情報関連がそれぞれ約2割、
そして上場関係の収益が約1割を占めています

収支の内訳からも、多岐に渡って収益を得ていることが読み取れますね

日本取引所グループの圧倒的な市場占有率

上の図は、日本取引所グループの市場占有率(シェア)を表しています

現物株式取引の国内取引9割、日経225先物の世界シェア7割という驚異的なシェア率を誇ります

日本最強のプラットフォーマーであることが、圧倒的なシェアからも読み取ることができますね

財務分析

続いて、日本取引所グループの財務分析を行います

売上推移とキャッシュフロー推移を調べてみました

売上推移

グラフを眺めると、非常に安定した収益を得ていることが数字上からも読み取れますね

また、利益も収益に連動するかたちで収益と同じく非常に安定しています

そして、特筆すべきは営業利益率です

グラフより、日本取引所グループの営業利益率が驚異の50%超えであることが分かります

もはや異次元レベルの利益率ですね

実質的な独占企業ならではの特権とも言えるのではないでしょうか

キャッシュフロー推移

念のため、キャッシュフローの推移も確認しておきます

フリーCFが安定して生み出され続けていることが読み取れます

非常に安定した経営状況であることが分かりますね

配当や株主優待について

日本取引所グループの配当と配当利回り、そして株主優待についてまとめました

日本取引所グループの配当金推移

配当性向は60%と明言しています

株主還元に対して積極的な姿勢が読み取れますね

盤石な経営基盤を有することに加えて、
得られた収益をしっかりと株主に還元しており投資先として非常に魅力的であると言えますね

配当利回り

配当利回りは株価の推移に連動するため、参考までに株価の推移を示します

過去の年度末ごとの配当利回りは以下となります

  • 2015年度末 2.8%
  • 2016年度末 3.0%
  • 2017年度末 3.4%
  • 2018年度末 3.6%
  • 2019年度末 2.8%

どの年度も2~3%程度で推移していることが分かります

過去の推移から検討すると、できれば配当利回りが3%以上の時に購入したいですね

株主優待

日本取引所グループは、配当金に加えて株主優待も実施しています

優待内容はクオカードです

1単元(100株)あれば株主優待の恩恵をフルに受けられるため、個人投資家に優しい内容ですね

さらに3年以上長期保有することで最大4,000円のクオカードを貰えます

配当金に加えて、クオカードを貰えるため
株主優待を考慮した実質的な配当利回りは4~6%程度と考えることもできます

ちなみに、クオカードの贈呈時期は毎年6月を予定しているようです

まとめ

今回は、競争に晒されることのない「独占」という特権を有する一握りの企業のうち
日本最強のプラットフォーマーとも言うべき、日本取引所グループ(JPX)についてまとめてみました

50%超えという異次元の利益率から、
日本最強のプラットフォーマーの片鱗を垣間見ることができますね

永久保有銘柄候補といえるのではないでしょうか

日本取引所グループを購入する際のおすすめは株価が暴落した時です

具体的には、配当利回りが3%以上となった時が絶好の買い場と言えると思います
(株主優待を考慮すると、実質的な配当利回りは4~6%)

参考になれば嬉しいです

ではではっ