JTの基本情報
日本たばこ産業、通称JTです
参入障壁の高さと潤沢なフリーキャッシュフローから永久保有銘柄候補の一つに挙げています
以前、以下の記事でも紹介したことがありますね
今回は、世界情勢が落ち着かない状況を鑑み、今後訪れる可能性がある暴落に備え
配当金の推移と配当利回りに焦点を絞り、買い時の株価について検討してみます
結論としては、個人的には少し欲張って、配当金120円と仮定した際に利回りが8.0%となる
1,500円を安全圏として捉え、±300円前後を狙っていきたいかなと考えています
配当金推移
早速、配当金の推移を確認していきましょう
引用元: JT 1株当たり配当金・配当性向の推移
JTの配当金の推移と配当性向の推移を眺めてみると、継続的に増配を行っている一方、
2020年度の154円が頭打ちで、その後減配に転じていることが分かります
2021年2月、減配のアナウンスとともに、今後は配当性向75%を目安とすると公言されましたね
今後も経営状況によって配当金がさらに減配する可能性が示唆されています
引用元: JT 2020年度決算レポート
改めて、JTの配当金の推移と配当性向の推移に目を向けると、
配当性向の目安となる75%ギリギリの水準で配当を捻出していることが読み取れます
昨今の世界情勢の影響で、JTも甚大な影響を受けておりHPには以下のリリースも掲示されています
今般のロシア・ウクライナ情勢に鑑み、JT グループのたばこ事業を運営しているJTI は、本⽇より、ロシア市場における全ての新規の投資及びマーケティング活動について⼀時的に停⽌することに加え、本年上期に予定していたHeated Tobacco Product の最新型であるプルーム・エックス の上市を延期することといたしましたので、お知らせいたします。ロシア市場における事業環境は、過去に例がない厳しいものとなっており、
今後の事業への影響は多岐にわたるものと想定されます。このため、事業環境が⼤幅に改善しない限り、ロシア市場における製造を⼀時的に停⽌する可能性もあるものと考えております。ロシア市場は、JTI にとって最⼤の市場の⼀つであり、継続的な投資を⾏ってまいりました。JTI はロシアにおいて、4 つの⼯場を有するとともに、約4,000 名の従業員を雇⽤しておりますが、現地における従業員の雇⽤は維持していく所存です。引用元: JTプレスリリース
事業環境の悪化に伴い、憶測が憶測を呼んで株価は乱降下を繰り返しています
配当利回り早見表
仮に暴落が訪れた際、どの程度の株価が買い時となるのか配当金利回りとともに検討していきます
以前、東京電力の復配時の利回りを考察した際に作成した配当利回り早見表ですが、
今回改めてJT版を作成してみました
可視化することで、検討しやすくなりますね
現在予定されている配当金150円を赤枠で囲っています
現在予定されている配当金は150円ですが、昨今の状況(ロシアを含めた世界情勢)と
配当性向の目安となる75%ルールを考慮すると、今後配当金に変化が生じるかもしれません
どのくらい変化があるのか、色々な試算方法があるかと思いますが
全て憶測の域をでないことから、割り切ってざっくりとケース別に検討したいと思います
配当金140円想定
現在予定されている配当金150円から約10%程度の減配を見込んだ場合です
配当利回り7%以上を狙うのであれば、株価2,000円台で購入する必要がありますね
同様に8%以上⇒1,700円台、9%以上⇒1,500円台まで株価が下がるのを待つ必要があります
配当金120円想定
現在予定されている配当金150円から約20%程度の減配を見込んだ場合です
配当利回り7%以上を狙うのであれば、株価1,700円台で購入する必要がありますね
同様に8%以上⇒1,500円台、9%以上⇒1,300円台まで株価が下がるのを待つ必要があります
配当金100円想定
現在予定されている配当金150円から約30%程度の減配を見込んだ場合です
配当利回り7%以上を狙うのであれば、株価1,400円台で購入する必要がありますね
同様に8%以上⇒1,200円台、9%以上⇒1,100円台まで株価が下がるのを待つ必要があります
まとめ
今回はJTについて、配当利回り早見表を基に買い時となる株価を検討しました
少し欲張り過ぎな気もしますが、個人的には配当金120円と仮定した際に利回りが8.0%となる
1,500円を安全圏として捉え、±300円前後を狙っていきたいかなと考えています
参考になれば嬉しいです
ではではっ