市場には景気サイクルが存在する
株式市場を長期的な視点で眺めると、大きく分けて4つの局面が繰り返し訪れていることが分かります
4つの局面とは、【好景気(バブル)】、【後退期】、【不景気】、【回復期】です
市場の景気サイクルを知り、現在の市場がどの局面に面しているか意識することで、
短期的な株価の動きに惑わされず、大局観を持つことができるのではないでしょうか
それぞれの局面を簡単に説明するとともに、局面ごとに、輝きを放つ業種(セクター)を紹介します
先に結論から書いておきます
- 【好景気(バブル)】
製造・素材産業(メーカー・鉄鋼・化学等)、消費関連(小売・サービス・流通等) - 【後退期】
エネルギー、トイレタリー(食品、飲料、日用品)、ヘルスケア(医療、医薬品) - 【不景気】
生活インフラ、通信、トイレタリー(食品、飲料、日用品)、ヘルスケア(医療、医薬品) - 【回復期】
金融株、ハイテク株
それぞれ説明していきます
好景気(バブル)
カッコ書きでバブルと書いたのは、好景気に突入する時は往々にして過熱気味となることが多いからです
何となく感覚的に理解できますね
好景気の時は、モノの消費が激しくなることが多いため以下のセクターに追い風が吹くことが多いです
- 【好景気(バブル)】
製造・素材産業(メーカー・鉄鋼・化学等)、消費関連(小売・サービス・流通等)
後退期
好景気サイクルが終焉を迎えバブルがはじけると、途端に悪い方向に目線が向かいます
だんだんと買い控えが起こり、消費が落ち込み始め、後退期に移行していきます
消費が落ち込みはじめると、安定を求める傾向が強まり業績変動が少ない以下のセクターにスポットライトが向けられることが多いです
- 【後退期】
エネルギー、トイレタリー(食品、飲料、日用品)、ヘルスケア(医療、医薬品)
不景気
まだまだ景気が落ち込むのではないか、という不安や懐疑が
さらなる悪循環(負のスパイラル)を生み出します
不景気の到来です
もはや景気が上向くことが無いのではないかという絶望感が蔓延します
不景気では、後退期よりもさらに安定を求める傾向が高まり
景気の影響を受けにくい、以下のセクターが人気化しやすいですね
総じて日常生活を営むうえで欠かせないものやサービスが多いです
- 不景気
生活インフラ、通信、トイレタリー(食品、飲料、日用品)、ヘルスケア(医療、医薬品)
回復期
まだまだ景気が悪くなるのではないかと、絶望感が蔓延している状況が実は不景気の終焉だったりすることはよくある話ですね
景気が底を打ち、わずかな希望が見え始めます
希望がさらに希望を膨らませ、今後は好循環(正のスパイラル)が生み出されます
いつの間にか不景気を脱し、回復期へ突入します
回復期では、不景気での経験を教訓として
安定的でありながらも業績が上向いているセクターに視線が集まりやすいです
- 【回復期】
金融株、ハイテク株
そして、どんどん回復する景気を肌で感じながら、もっと良くなるはずに違いない、という期待がさらなる期待を膨らませ最初の好景気(バブル)に立ち返ります
まとめ
今回は市場の景気サイクルについてまとめてみました
要点を以下に抜粋します
- 【好景気(バブル)】
製造・素材産業(メーカー・鉄鋼・化学等)、消費関連(小売・サービス・流通等) - 【後退期】
エネルギー、トイレタリー(食品、飲料、日用品)、ヘルスケア(医療、医薬品) - 【不景気】
生活インフラ、通信、トイレタリー(食品、飲料、日用品)、ヘルスケア(医療、医薬品) - 【回復期】
金融株、ハイテク株
日々、目まぐるしく動く株価から少し目を離して市場の景気サイクルを考えつつ、
大局観を意識することで見える世界が変わってくるのではないでしょうか
参考になれば嬉しいです
ではではっ